2007年12月31日

十と何年ぶりかでお芝居と言うものを観る

土曜日に、珍しくお芝居なんかを観てきました。

野田地図/NODA・MAP第13回公演「キル」
http://www.nodamap.com/02kiru/top.html

野田秀樹インタビュー&動画コメント掲載! NODA・MAP第13回公演『キル』特集|e+ Theatrix!
http://eplus.jp/sys/web/theatrix/special/kill.html

実は自分、学生時代に芝居の真似事なんかをしてたことがあります。
といっても所詮、大学のサークル活動ですが、自分がいたサークルは先輩やOBにプロの人やプロ志望の人なんかもいて、そこそこ真面目に活動してたサークルだったかなとは思う。元々、大多数一般人的なライフスタイルがあんまり好きでないひねくれ変人の自分にとっては、まあうってつけだったんかなと。大学3年まではすっかり講義もそっちのけで入り浸ってました。
もっとも、そのころの自分って、青臭い、中身の伴わないスカスカの能天気ヤロウで、責任持って何かに真剣に全力で打ち込むとはなんであるかも全くわかってないまま、努力もせずにハッタリだけで有頂天になってサークルの部長やってみたり公演の演出やってみたりした結果、公演は大コケ、サークル内の雰囲気はズタボロ、根拠の無い天狗の鼻も根元までポキポキ折れまくった挙句、逃げるようにサークルを辞めて抜け殻のように大学も8年まで卒業できずとグダグダの20代を送る結果となったわけですがw

そんな芝居の真似事してた時代、具体的には大学一年で多少本格的に芝居を観て、わからんなりになんとなく「これはすげえ!」と思って憧れたのが、野田秀樹の舞台でした。
もっとも、実際に劇場でまともに観た事は無く(遊眠社解散の時で、チケットもプラチナで取れず解散後は留学に行っちゃってしばらく公演が無かったので観れなかった)、オレ等の前にサークルの中核を担ってた先輩が野田秀樹作品が好きでビデオをいくつか買ってたので、借りて見せてもらっただけなんですが。

その頃のオイラって、今考えると、ガッコの勉強は多少出来たけど大して頭も良いわけでもなくて、ぶっちゃけ作品のテーマとかはなんとなくしかわからんかったわけなんですけど、それでもなんか「スゲー」って思ったんですね。単純なところでは、思いっきり躍動してる役者さんの飛び散る汗とか、要所要所でのセリフ・動きのカッコよさ、話はなんとなくしかわからないんだけど最後は何故かドカーンと感動させられちゃうところとか、そういうの・・・今考えると、どーんと作品のテーマがあって、モチーフになってる言葉遊びなんかがあって、それは作品によってどっちが先でどっちが後とか色々なんだろうけど、それを訥々と叙事的に語るのではなく、可能な限り無駄を省いて一瞬一瞬の象徴的なシーンを想像力の限りに遊んで膨らませて印象的なものとした上で、それらをまた大胆に遊びつつも細心の計算の元につなげ込んでいった結果として、壮大な一つの叙情詩として作品に仕立て上げていたからだろう、なんてわかったようなわからないような感じで解釈した気になれるけど、もう当時はホントにただただ「すげー!」だけで終わってました。

時は流れ、今ではもうすっかり演劇とかそういう文化的なところからは遠ざかってますが(挫折から少々トラウマになってたというのもあるかもしれない)、久々に特級のプロの人のお芝居・・・というか「舞台」を観て、改めて映画とは違う、舞台という限られた空間を想像力でどこまでも自由に膨らませて見せてもらうことの贅沢な楽しさを、心行くまで堪能することが出来ました。
特にね、自分自身も、役者や演出家に張り合って「観客」としての想像力を膨らませて、同じシーンもいろんな見方を掘り出して楽しめてることに気が付いて、そういうの、ちっとは成長してるのかなーなんてこともちらほら考えながら。だって、学生のときはとにかく「すげー!」しか感想出てこなかったわけだし^^;

すっかりロートルなわけですから、詳しい劇評(あの役者の存在感がすごいねとかどの役者さんは巧いねとかちょっと声が通らなくて厳しいねとか)はしにくいし、このエントリー書いてる時間も時間なので(31日も仕事・・・)、感想なのかなんなのかわからない文章になってしまいましたが、また機会があったらお芝居観に行くのも悪くないかなーと思いましたですということでこの辺でまあ。はい。

そうそう、昔は芝居見ると「オレもこの役やってみて〜!」とか「こういう芝居演出してみて〜!」とかそういうやきもちっぽい気持ちが色々沸いてきたもんだけど、今回は割と素直に純粋に観客として楽しめたなあ。これって、それなりに自分もその後色々もがき足掻いて今の境遇になんとかたどり着いたことちゃんと受け止めていて、これはこれで自分のやりたいことをやってるというか自己実現みたいなものに曲がりなりにも到達してんのかもなって前向きに受け止めてみたんだけど。これもまた自分の変化だね。

posted by tacryan at 01:10| Comment(0) | TrackBack(0) | Cinema&TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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